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2016-10-26

【ひとり言】うふふわ。ヒストリー③

うふふわ。ヒストリー③

今の『うふふわ。』が生まれるまで・現在のように全国の皆さんへ商品を届けられるようになった過程について、わたし(内田登代紀)が歩んできたヒストリーを少しずつ綴っています。

前回までのヒストリー
●ヒストリー①「生理が大嫌いだった女が、布ナプキン屋になったワケ」>>>
●ヒストリー②「知識・技術・お金・商業人脈なしの単なる主婦が初めてのプチ起業」>>>


リニューアルと、内田登代紀の暗黒時代

大ピンチ!「布が…使えない!?」

「このくらいの金額だったら買ってくれるカナー?」
なんて、よく言えば消費者目線ですが、悪く言えば自分自身の金銭感覚でいい加減な価格設定をしていた、当初の「たんぽぽの布ナプキン」。

利益が…全然出ない…!!

初めての営業・初めての経営に戸惑うわたし。
そんな状況に、なんと…更なる難関がやってこようとは…。

うふふわ。たんぽぽ_布ナプキン

↑ 左側が、当初の「たんぽぽの布ナプキン」の肌面。
当時の布ナプキンの肌面に使用していた生地(外国産のオーガニックコットン)は、
“フライス”という種類の、ニット素材だったのですが…、
ある時から、“綿カス”が、ものすごく…ものすごく…!
たっくさん付いた布が送られてくるようになったのです。涙

“綿カス”とは…、コットン(綿)の殻が糸に混入したもので…
多少どの生地にも付いているものなんですが、普通の生地は(生成り色であっても)大抵漂白されているため目立たないのです。

綿カス

(↑ ※綿カスのイメージ)
オーガニックコットンは漂白加工をされていないため、その茶色く少し硬いカスのような殻が付いているまま。 人体に直接影響があるものでもないし、気になるようであれば手で取ればOK、実は現在のうふふわ。今治タオルガーゼにも、よく見たら付いています。

なんですが…
そのときの生地は「多少」の域を、完全に超えていました…。

とにかく触ったらチクチク・ザラザラ痛いくらい、綿カスがたくさん付いた生地が送られてきて…。
これはヒドイ!と、仕入先へ強く返品をお願いしても…「綿カスはB品と認めません」の一点張り。

職人さんたちは「大切なところに当てるものなのだから」と、ピンセットで1つ1つ取る作業をすることになってしまいました。 そんな神経の折れる作業をずっと続けさせるわけにはいきません…。

大ピンチです…。

考える間もなく、新しく生地を探すことに。

色々な知り合いの方に相談してみましたところ…
運よく、とある方のご紹介で、現在のうふふわ。の生地の生産者となる、今治タオルのメーカー楠橋紋織株式会社さんとの出逢いがあったのです!!!

愛媛県今治市の工場まで行って、色々と見学もさせていただきました。
とても大きな、老舗の工場です。

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ベビー用に開発されたオーガニックコットンで、「酵素精練」という特許のある加工法で優しく作られた生地です。

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吸水性よし・柔らかさよし・しかも可愛いボーダー模様に惚れて…!
肌に当てる面の生地は、決まりました。

そして、今度は柄布…。
これも探して探して、東京大阪色々と探した結果…
結局キュンとくる素敵な柄、納得できる価格のものと、なかなか出逢いませんでした。

「どうしよう。」

これまで通りのデッドストックの布だと、オリジナリティに欠けるし…、と思っていたら、

スタッフのけいこから「そんなに思い通りのものがないなら…もういっそ、柄を作ったらいいんじゃない!?」と言われました。

それは素敵…♪ トキメキを感じます。でも………
オリジナルテキスタイルを制作するなんてお金もかかるだろうし、
現実を見ると、今度の商品では既存の商品と比べて利益がちゃんと出るものにしなければならない…。
オリジナルは…夢物語かなぁと。

そんなことを思っていた矢先に、
リーフレットの制作を頼む予定にしていた、デザイナーの垣外波瑠香さんが
「とよきさん…、柄布、作れますよ?」
と言ってきてくれたんです。

「ええっ?作るって…作るって言っても…どうやって」
タジタジする私に、波瑠香さんが
「柄はわたしが描きます。印刷する方法も、シルクスクリーンという方法で手刷りできる工房を知っているので…出来ますよ!!」と、
心強くおっしゃってくれました。

そんなわけで、柄布は『うふふわ。』オリジナルのテキスタイルを作ることになったのです☆☆☆
今治タオル+世界で1つだけの柄布をあしらった、素敵な布ナプキンブランドが見えてきました。

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(当時はこのように波瑠香さんと、わたしと、工房の職人さんとで1枚1枚手刷りしていました。※現在では佐賀の業者さんに手刷り加工をしていただいています。)

うふふわ。

デザイナー波瑠香さんによる手描きデザイン。 「温かい心」「私と一緒にいれば安心」など優しい花言葉をもつ花が散りばめられています。

中地のパイル生地・防水布、樹脂製ホック(一番最初は金属だったんですが)はこれまで通りでいけるだろう。

あとはサイズと、パッケージ、リーフレットなど販促品。

完成が、なんとなく見えて来ましたが…まだあと少し…!
大変だけど「わくわく」…という頃から、

実は、わたしのプライベートなことで、色々な環境の変化が。

当時の夫の祖父母との同居が、始まったのです。
わが子(幼児)と、義理の90代のお爺ちゃん、お婆ちゃん。まだまだ元気な二人でしたが…
それなりに生活の中の仕事量は増えます。
失禁なども多く、朝から廊下中の便を拭いてまわることも少なくありませんでした。
そんな生活の中、元夫とのプライベートが守られる空間もなく、レスになるのも当然の環境に…。
経営の方は、店舗数は少しずつ増えてきたものの、リニューアル開発で、お金は出ていく方が多い状態。

焦りだけが、つのります。イライラもしていました。
決していい嫁・いい母親ではなかった。そんな自分が情けない。
こんなこと、誰にも相談できない……。
家にほっとする居場所がなくて…当時の一番落ち着くところが、わたしの軽自動車の中でした。
でも、外ではいつも元気にふるまっていました。

毎日、必死でした。
そんな日々を繰り返すうちに、

ついに…、わたしは壊れてしまうことになります。

ある日から突然、嘔吐を何十回も繰り返し、潰されるかと思うほど胃が痛くなる発作を、ひと月に一度ペースで繰り返すようになります。
発作の度に、過呼吸で倒れてトイレから一人で歩くこともできない状態まで衰弱。

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病院へ行っても原因不明で、「ストレスでは?」と言われ続け… その発作はなんと約1年間くらい続きました。

 

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発作のないときは普通で、一生懸命笑っているけど…トリガラのようなカサカサ。
人生で最も、潤いのない時代だったと思う。(子どもの表情が何とも言えません!笑)

元々50キロくらいあった体重が、30キロ代まで激ヤセしてしまいました。

でも、その後…医者が変わってから、話は急展開。
原因が判明したのです!
「腸閉塞」でした。 20代の頃にした盲腸の手術後から生えた?ひも状の脂肪と腸とが癒着していたことがわかりました。
それからまもなく入院・手術をすることに。

元夫をはじめ義理の祖父母、親戚などにも…随分と心配・迷惑をかけました…。子どもも小さかったのに、寂しい思いをさせたと思う…。涙

でも………。きっと、
きっとそのときのわたしには、周りからそんなふうに「大切にされること」「自分のカラダを大切に想う」そういう時間が、必要だったのだろうと…今では思えます。

そんな状況にでもならないと、わたしは、気付けなかったのでしょう。
悪かった場所は、盲腸付近なのに「痛み」を教えてくれたのは…「胃」。
無意識のわたしの身体は、全部、わかっていたんですね…。

布ナプキンで「自分自身を大切に!」って言ってるわたし自身が、
実は、一番、無理してた…ということに!
なんだか…とっても恰好悪くて、滑稽な話…。
秘密にしてきた、わたしの暗黒時代です。笑

その後の「うふふわ。」は、どんどんクリエイティブで、とても面白いことになっていきます。
これまで非公開だった制作秘話も…♪
つづきは、また次回へ…。

うふふわ。ヒストリー④「完全に消費者目線・主婦目線でつくっちゃった布ナプキン」>>>

前回までのヒストリー↓↓
●ヒストリー①「生理が大嫌いだった女が、布ナプキン屋になったワケ」>>>

●ヒストリー②「知識・技術・お金・商業人脈なしの単なる主婦が初めてのプチ起業」>>>


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