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2021-08-16

生理の血はけがれている?

こんにちは。性と布ナプキンのお伝え係、内田登代紀(うちだとよき)です。

 

生理は「汚い!できるだけ触りたくないから、はやく捨てたい!」
と思っているあなたへ、ちょっとお話ししたいことがあります。

「経血=けがれている」
これは実は…ずっと昔からある、
作られてきたイメージなんです。

月経を「不浄」なものだとする慣わしは、
古くからあって、
実はつい最近まで差別が存在していました。

世界中には、いまも残っている地域もあります。

医学が発達していなかった時代には特に、
出血は死を連想させていたし、
動物としての本能的にも、
血は怖い・恐ろしいというイメージが
組み込まれているものです。

血液が病気を媒介するということを
経験から理解していたから、
女性の突然の出血への恐怖があったのかもしれませんね。

こういった恐怖感から、
わたしたち日本でも、ずいぶん長い間
生理中の女性たちへの差別が行われていた歴史があります。

平安時代に書かれた
日本最古の医学書と言われている
『医心方』(いしんほう)には、

「月帯(けがれぬの)」

という表現で、布製の生理用品が紹介されています。

生理は「月の穢れ」などと呼ばれていたんですね。

更に、室町時代に『血盆経(けつぼんきょう)』という中国伝来の偽経が広まり、
出産や月経の血で大地を汚す…
という女性の不浄観を、より浸透させていきました。

「女性」と「けがれ」が結びついて、
神聖なところへの立ち入りを制限する『女人禁制』という強い禁忌になっていくことになりました。

それから実に…千年間もの間、
そのイメージは語りつがれていき
1872(明治5)年に明治政府により、
タブー視したり差別することは、
公には一応廃止されました。

でも、地域によっては、
やはり月経禁忌の習しが解消されたわけではなく…
戦後も根強く残っていたそうです。

現代では、生理中の女性が差別されるようなことは
きっとないと思いますが…、

「経血」そのものが
汚い…と
なんとなく…感じてしまう、その感覚というものは、

もしかしたら、
こういった長い長い年月、
虐げられてきた女性たちの
黒歴史の名残なのでは?と思ってなりません。

布ナプキンで価値観が変わる…!

ところで

布ナプキンを使っていると、毎月自分の経血と、ちゃんと向き合うことができます。

洗うことが大変そうだ…と
最初は思うかもしれませんが、
慣れてくると…その
洗う、という行為そのものでさえも、

自分の身体へ愛着が湧いたり
やさしい気持ちへと変化していく。

「生理が楽しみになってきました!」

とか

「生理がある自分が女でよかったな♡と思えるようになりました♡」

など、そんなお言葉をいただくことが
よくあります。


布ナプキンは、きちんと衛生的に使いさえすれば
不潔なものではありません。

自分の経血は、自分にとっては汚いものではないのです。

(※ただし、たとえ家族であっても、他者に対しては配慮するエチケットが必要です。)

布ナプキンを使う、という
「体験」から
自分を愛するきっかけになる。
それは、知らないよりも知っている方が…人生豊かなこと♡

“お姫さまの日”に
最適なアイテム、
布ナプキンで贅沢に
ご褒美タイムを自分に与えませんか。

*****

性と布ナプキンのお伝え係  
内田登代紀による 
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養生大学で講師をさせていただいております。
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